11日火曜日〜12日水曜日・富士登山

前日の走行会の疲れも癒えぬまま富士登山へ出発。
今回の目的は「夜明け前に登頂しご来光を拝むこと」および「山頂での沸点降下実験」である。

午前7時、高校時代の友人と京都駅で集合。
給料日前なのでお金はないのである。よってなけなしの体力と引き換えに9時間かけて18切符ではるばる東京まで移動。
なお、この日は前日から台風が太平洋沿岸を関東へ向けて移動していた上に、早朝に静岡で地震が発生するという、これから富士山を攻める身としてはまさに死亡フラグそのものというイベントが発生していた。実際、東海道本線は浜松から熱海まで運休してしまい、その区間は新幹線を使った。写真は新幹線から望んだ富士山。
(台風による雨で地盤が緩む+地震によって地盤が緩む=落石の危険性)
しかしここであきらめたら試合終了とばかりに東京組の仲間たちと合流し、午後5時50分新宿バスターミナル発・富士五合目行中央高速バスに乗り込んだのであった。


午後8時富士五合目着。霧が出ている。ここですでに標高2400メートルなので気圧になれるために30分ほど休憩。
霧が濃くてGPS信号を受信できたのは7合目に着いたあたりであった。


台風による強風、凍てつくような寒さ、さらには強烈な眠気に襲われながらも、午前3時30分山頂到着。
日の出は4時50分なので、それまでに今回の目的のひとつである沸点降下実験を行った。
この日のために用意した棒温度計、携帯コンロ、プロパンガスボンベ、ヤカンをリュックから取り出し、いざ点火!
と思ったら、風が強いのと酸素が薄いのとで火がつかない!
しかしここでしくじるは理科部員としての恥!(※今回はR高校理科部としてやらせていただいております。)
そこで、ヤマダスが用意した携帯酸素をおもむろに噴きかけスイッチを入れると着火した。
強風で何度か消えてしまったが、2回目あたりからコツをつかんだようで、すぐにつけられるようになった。
で、本題の沸点だが、この日の山頂の気圧667hpaでの沸点は83℃だった。(これが理論どおりかどうかは今後お伝えしたい)
沸かしたお湯でカップラーメンと紅茶を作りました。(もちろんごみは全員で持ち帰った)
山頂で食べるカップラーメンは最高だった。


午前4時51分。日の出。
中学校のころの登山合宿で見たご来光が忘れられなくて、かつてのメンバーを集めてまた登ってみたが、かなりの強行軍になってしまった。
しかし結果的に全員無事に登れたし、山頂は晴れていたし、成功だったと言えるだろう。
最後まで付き合ってくれたメンバーには感謝している。